2008年3月5日水曜日

VirtualBoxで、Ubuntu上で他のOSを動かす

「VirtualBox」は、老舗(?)のVMwareと、今や双璧をなすほどにまで人気急上昇の仮想化ソフトです。
この場合の「仮想化」とは、ひとつのコンピュータの中に、別のコンピュータを仮想的に動作させる事です。今回の場合には、Ubuntuの中で、Windows XPを動作させてみます。
VirtualBoxの場合、「VMware Server」のようにシリアルキーの入手が必要なく、「アプリケーションの追加と削除」で、インストール後にすぐに使用できます。


ダウンロード&インストールは、「アプリケーション」>「追加と削除...」から、「表示:」で「全ての利用可能なアプリケーション」を選んでから、「検索:」欄で、「Virtualbox」と検索します。
「変更の適用(A)」をクリックで、自動的にダウンロード&インストールされます。
この方法でインストールすることによって、Ubuntu本体のバージョンに最適なVirtualBoxをインストールすることができます。
(*本稿は、Ubuntu 8.04 α5でインストールしています。)
それでは、下準備から行っていきましょう。

(1)下準備:設定ファイルへのアクセス権の設定



1、「システム」>「システム管理」>「ユーザーとグループ」を開きます。
8.04以降では、「ロックの解除(U)」をクリック、パスワードを入力します。


2,「グループの管理(Manage Group)」ボタンをクリックし、「vboxusers」を選択。
「プロパティ(P)」をクリックし、自分のユーザー名にチェックを入れて、設定画面を閉じます。

3,一度、ログアウトし、再度ログインし直します。


(2)初回の設定

「アプリケーション」>「システムツール」から、VirtualBoxを起動します。
下のような画面がでますので、「新規」をクリック。

新規の仮想マシン作成ウィザードが始まります。

インストールしたいOSに合わせて記入、項目を選択します。(適当で構いません)

メモリは、実搭載メモリの約半分くらいまでが実用的なようです。
後から変更することもできます。

「仮想ハードディスク」の画面で、「新規(E)」を選びます。


「可変サイズのイメージ(D)」がおすすめです。

「可変サイズのイメージ」を選んだ場合、ここで指定したサイズが最大の使用容量となり、初期は、数GBしか実ハードディスクの領域を占有しません。
Windowsのファイル、データが増えるにつれて、実ディスクの使用領域が増えて行きます。

ここまでで、仮想ディスクの作成は終了です。

ここまで来たら初期設定は完了です。

この説明は、子画面に用いられているマウスを元に戻す方法についての説明です。
初期設定では、ホストキーとして「右側のCtrl」キーが割り当てられています。
このキーを押せば、親画面でマウスを用いる事ができるようになります。

最初だけ、このようなウィザードがでます。

ここで、OSを、CD-ROMから、もしくはハードディスクに置かれたイメージデータから起動するように指定すれば、仮想マシンでのOSのインストールが始まります。

VMware同様、VirtualBoxでも、マウス、グラフィックスなどの性能を高めるために、「Guest Additions」というドライバの追加が必要です。
ゲストOSが起動している状態で、「デバイス(D)」>「Guest Additionsのインストール(I)」を選ぶと、しばらくすると画面上にドライバの追加画面がでますので、後は指示に従ってインストールします。
これにより、実マシンに匹敵する速度で、ゲストOSが稼働します。

<2へ続く>

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

>(1)下準備:設定ファイルへのアクセス権の設定
のところなんですけど、メニューのシステム管理からユーザーとグループを開いて、グループの管理からvboxusersを選択しプロパティ、自分のユーザー名にチェックを入れてログインしなおすやり方のほうが良いと思います。

u-bon さんのコメント...

palさん、コメントありがとうございます。
修正させていただきますね。